中国というアウェイな土地で、
工場を任されるのが総経理です。
工場において総経理の仕事は多岐に渡ります。
もちろん工場ですから現場の事情も把握しなければならない。
ポッポに入れる人もいるから、
そういった目線も光らせないといけない。
政府関係者の対応だって総経理の仕事。
どれが大事か？
結局全部大事だし、私がやらないと誰がやるんだ
という状況を一人で背負うのが総経理です。
そんな対応な仕事内容に加え、日本とは異なり、
現場の人間や管理者層はほとんどが中国人
日本人だったらこんなに苦労しないのに…
なんていう泣き言は、中国を経験していない日本の幹部層に
言ったところであまり理解はしてくれない。
常に目を光らせていないと工場を実質乗っ取られててしまい、
肩書だけの総経理になってしまう、なんていうことも往々にして
起こりえます。
何もしないでいると、次第に現場や管理層から
「どうせあの総経理も数年で新しい人間が来るんだろ？」
という空気が一人一人からこぼれ始め、
徐々にそれが日常に浸透していきます。
それが工場を全体を覆うのにはそれほど時間はかかりません。
すると緊張感は薄れていき、その場だけ凌ぐ技術だけが
うまくなってしまった従業員があふれてきます。
そういう工場の従業員達は未来のことも考えなくなります。
「今さえ大丈夫ならそれで良い」
「今給料がもらえるから」
「今は生活できているから」
確かにこの国にはそう考える人が多くいるのも事実だと思います。
しかしそれに抗い、工場の未来を、工場のバトンを
次の総経理にしっかり渡すことも総経理の大事な仕事の
一つではないでしょうか？
「そんなことは分かってる」
「ただ今は他にもやらなければならない事があるんだ」
と思われる方もいらっしゃるかと思います。
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＝＝＝＝ この定期カイゼン通信の目的 ＝＝＝＝＝＝＝＝
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