フリーランスとしてHRP（ヒューマンリソースパートナー）日中異文化経営コンサルタントして活動している金です。
プロフィール
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日本人駐在員の方と雑談をする機会が多くあります。中国に赴任される駐在員の方々は目に見えないストレスに悩まされながら日々業務を実行されています。研修でもお話をするのですが駐在員として一番大事なのは「人として信頼と尊重を得ること」だといつもお伝えしています。
中国現地の社員はいきなり変わるボスがどのような人でどのような仕事の進め方をするのか？わからないまま業務に突入します。信頼と尊重のベースがあってこそ仕事をスムーズに進めることができます。雑談は信頼と尊重を得るためのひとつの手段。共通の話題を見つけることは当初は難しいと思いますがいろいろ話していくうちに打ち解けわかってくることも多いかと思います。
日本人駐在員の方と雑談をしていく中で中国人社員に言われてよくわからない言葉があるという話題になりました。それは「没問題」という言葉です。中国に駐在される皆様がよく聞く言葉ではないでしょうか？「没問題」はその言葉の通り「問題がない」という意味なのですが何が問題ないのか？がわからない。どうしてこのような感覚になりこの「没問題」という言葉がより混乱を招くのでしょうか？
日本人的には「問題がありません」という言葉はその前後関係やその後に起こるであろう、もしくは起こるかもしれない問題を含め全ての過程における問題について問題がありませんという認識ではないでしょうか。
中国人社員がよく使う「没問題」は今は問題がないと言う感覚に近いのだと思います。その後もし問題が起こったとしてもそれはまたその問題に対して考え対処すればいいと言う感覚の違いがあるように思います。誤解のないようにお伝えしたいのですが中国人の方々が予測できない。問題そのものを考えることが出来ないという意味ではありません。あくまでも感覚の違いです。
「没問題」は「問題ない」という意味になりますがこの言葉を使う背景や考え方を含めた価値観の「違い」をお互いが理解する必要があります。「没問題」と言われた場合その前後やその先の問題について確認をしなければなりません。中国人社員は「没問題」という場合における前後関係やその先の問題にまで言及し説明をしてみてください。双方の理解はさらに深まり不必要な誤解は少なくなるのではないかと思います。
「没問題」という言葉の意味は「問題ない」ですが背景や考え方をお互いが知ろうとしない。確認をしない。コミュニケーションをはかろうとしないことが「問題」なのかもしれません。
皆様は「没問題」と言われた場合に確認をされているでしょうか？
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